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自然卵養鶏

養鶏農家となって早2ヶ月。
怒涛の如く過ぎた夏・・・

ふと振り返ってみると、思うことも多々あります。

僕のやっている自然卵養鶏は、食の安全・安心が叫ばれる現代に
ピッタリのものだと思います。
今はまだ200羽ちょっとの超小規模養鶏場ですが、
それでもタマゴは常に完売状態です。
ありがたい限りです。

なら・・・

もっと自然卵養鶏家が増えても良いと思うのですが、
実際にスーパーに並んでいるのは、どんな薬品が使われてるのか分からない安価卵ばかり。


なぜなんでしょうか?

僕の率直な感想です。
自然卵養鶏は、この程度の規模では全く儲かりません。
断言しちゃいます。

現状、売り上げは全て餌代に消えてしまいます。
人件費なんて出るはずもありません。

しかし、、、

手間を惜しまず、コツコツと人力で餌を配合したり、
草を刈ってニワトリに食べさせてます。

ならば、、、
自動化や効率化を進めて、利益をあげたらいい!
と言う考えになるのですが・・・

これをやり始めたら、自然卵養鶏ではなくなってしまうんです。
あくまで、自然に近い状態でなければならず、
その為に人間はエゴを消し、謙虚に自然と相対しなければなりません。

つまり、世の中の流れに完全に逆行している仕事な訳です。


だから、
自然卵養鶏家が少ないんでしょうね。


たぶん、自然卵養鶏をしている人は、
お金以外のものを仕事で得ているから、続けられるのだと思います。

僕の場合、現金収入は少ないですが、
ドライブすることもジムで汗をかくこともなく、
その代わりのものが養鶏場で得られるようになりました。
毎日の餌やり、草刈りで大粒の汗をかき、程よい筋肉痛を味わってます。


これからも、自然卵養鶏はこんな感じだと思いますが、
この感じが僕は好きです。
お金が欲しいならサラリーマンを続けてたと思いますが、
もう辞めてしまったのだから、
思い切ってお金に縛られない生き方も良いんじゃないかと思います。

10年後、後悔していない自分を信じつつ・・・
明日も仕事に打ち込みます!!!



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by aaggata | 2009-09-04 17:00
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