先日、押し入れの奥から出てきたフィルム一眼レフです。
実は、このカメラを手にしたのには、あるきっかけがありました。
遡れば去年の夏…
卵の配達先で、あるカメラマンに声をかけられ、写真を撮ってもらいました。(このブログでも書きましたよね)
とても気さくな方で、周りの人を笑顔にしてしまうパワーを持った人でした。
そして、先月…
そば打ち体験の会場で再び、あのカメラマンに会うことが出来ました。
前回と同様、会場の人々を笑顔にして写真を撮っていました。
「人物を撮るのが好きなんだ。でも、なかなか上手く撮れないんだよなぁ…」
後からネットで調べたら、かなり有名なカメラマンであり、デザイナーだったのですが、本当に無邪気なカメラ小僧って感じで、ますますファンになりました。
そんな印象が強かったからだと思うんです。もう一度カメラを手にとってみようと思えたのは…
そして、このフィルム一眼で撮り始めて少し経った時、僕が初めて写真を撮ってもらった配達先で…
あのカメラマンの訃報を聞きました。ほんの1ヶ月前のそば打ちでは、あんなに元気だったのに…
未だに信じられません。
今はご冥福をお祈りしつつ、誠に勝手ですが、腕はともかく、気持ちだけは引き継いでシャッターを切っていきたいと思っています。
たとえ、偶然だとしても、このカメラを手にしたのには、そんな意味があるのだと思いたくなってしまいます。